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holy

小澤征爾先生が亡くなって数日になります。
自分が歳をとって、
身近に亡くなる人が多くなってきたせいかもしれないんだけれども
この世に肉体が在るか、無いか、
そこは問題ではない。
そんなもので存在は揺らぎはしない。
先生に逢わなかったことには、出来ない。
本当に出逢った人こそ、
小澤先生の愛を感じ、
色んな人が、色んなところで、感謝を、大感謝を捧げていると思う。
今頃は天国で、カラヤン先生やバーンスタイン先生、斎藤秀雄先生はじめ、多くの先輩、仲間に歓迎挨拶で大変お忙しくされている、と思う。

自分は
興味があるところがある意味徹底してて
出世でもお金とかでも無いんだけれど、
音楽にholyというか、
人の、本人の力では無い、
神懸かった、と訳すべきか
そういうものがあり、
それをいかに体現するか、ということに興味がある。
音楽の世界であれ
競馬でも将棋でも野球でも、
天才とは、それを体現してみせる人だと思っている。
自分の人生にholyの枠を重ねてみせる術というか。


音楽を続けてきて良かったなあと思うのは
折に触れ、
身近に小澤先生や、アルゲリッチさんや
吉田秀和先生とか
本当に凄いなと思う人間の背中を身近で見せて貰っていること。

やさぐれていることは建設的ではない。
少しでも先生の魂が伝える愛の余韻、波動を、
次の世代に伝えるために
ちゃんと音楽に向き合って生きようと思う。