フォームの改善に本格的に取り組んだのは30歳を過ぎてからだったが、それからもう10年ほど経った。
その時々で、必要であろう身体の専門的知識を持つ数多くの人や本に出会い、大きく助けられている。
フォーム改善は弾き続ける限り終わりは無いとしても、後半戦に入ったと思っている。
究極は、いかに心と身体を脱力し得るか。自分の身体の重さ、特に頭部の重さをどうやって脊髄、足に乗せるか、腕をどこで持ち上げるか、という点に尽きると思う。
そのために腹筋、インナーマッスルが必要なのだ。
完璧な人間がこの世に存在しないように、骨格、人格、人間の中身も様々である。
全ヴァイオリニスト共通の完璧なフォームというのは存在し得ないだろう。
生徒さんに教えるにしても、
違う人間、違う楽器、個性を持つ相手だと承知している。
なかなか、上手くいかない、、
とボヤく?生徒さんにも、
そりゃそうだよ。40年弾いててもまだフォームの改善は完成してへんもん!
と、励ましなのか、絶望なのか。
でも、
皆んな、折角ここまで来たんだから、あともう少しだけ頑張ってみよう!と、本当にダマシダマシ。
名ヴァイオリ二ストだって、皆んなそうやって腕を磨いてきたんだと。フォームから重ねてきた努力と工夫が読み取れる。
今日の発見。
頭と自我に距離は要らない。
いつの日か完成してみたい。
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