その時一瞬一瞬に選択する判断。なにを最も優先するのか、そのバランスは常に変化するものだが、それこそが個々の人間をどうしようもなく表しているものであるだろう。
演奏、そのほか。ありとあらゆることに関して。
うっすら分かっていたことだけれど、素晴らしい人たちの仕事を間近で見せてもらって最近改めて強く確信したことがある。
「方法」に囚われているようでは奇跡はおこらない。
フォームとか、技術だとか、それももちろん必要だし、わたし自身も分析したり工夫するのは大好きだ。けれども、それは後から付随してくるものであって、一番に、というわけではない。
というより、それが最初にくるようでは、奇跡がおこせないのは当然。明らかなのだ。
それよりも先に、自分がもっとも欲しいものをありありとイメージする力、イメージングの方が重要なのだ。肉に引きずりこまれてはならない。肉から抜け出なければならない。
冷蔵庫の中の残り物で何かを作れ、といわれても
さすがの腕利きのシェフでもそれなりに、のものしか作れない。
一般人にとって、さすがシェフの技!だとかなんとか、感激されたとしても、そこを目指しているのではない。
gorgeousでない。奇跡はおきない。
ちょっとしたことじゃなくて、これは決定的な差がある。
簡単なことかもしれないけれど、
時間がかかったなぁ。
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