Wave

11月にMr.lakatosに会って、弓の持ち方(右手)を直し始めたら、
あれ、なんだか、もしかして左手の親指も、こうやって考えたほうが良いのかも、と直感するところがあった。
そして、いろいろ阿頼耶識に従って遊んでいるうちに、力を発散する際のエネルギーの発信元の位置が、より自分自身に近くなったような気がする。
フォームもだけれど、ここ半年で感じ方、考え方も変化しているのも多大に影響ある。
ま、まずいな。
どうしよう、、、と口を開けばこればかり、のここ数日でした。
あまりに違い過ぎる。
その経過中には、CD用のバッハの録音もあったのだけれど、
やはり、予定が差し迫っていない余裕のある時間に、人間は閃いたり、掴んだりするらしく
今月ラジオ放送に少し出ておしゃべりするから、と、その資料としてこの間録音したばかりのホヤホヤのバッハ音源を少しだけもらったのだけれど、
「今」の自分が感じている世界と、タイム差がある。
ほんの一ヶ月も経っていないのに、全然違うものが答えに近いように断然感じる。
録音とは、時を封じ込めるものだから、
過去の自分を今のワタシと比べたら、その違いがあるのは当然だし、
欲はキリが無いとは分かっていても、そこそこ自分の理想に近づいてきた!と思うからこそ、思い切って収録したものなのに。
 
かなりのタイムラグが聞き取れる。
 
 
答えに近付いたと思っても、それは錯覚だった。
げーっ、ムダが多い。ボーッと焦点が合ってない。
もう、もう!どうするねんやろぅ、、とほとほと自分に嫌気がさしてました。
まるでやる気なし。
 
 
 
で、空海さんの書いた本にハマっていたけれど、
(お坊さんに教えてもらった『秘蔵宝鑰』)
ざっと読んだだけだけれど、これは、これこそ!最終段階なんて凡夫には絶対ムリムリ、、とおとなしく音楽の世界に戻ることにしました。
 
あはは
 
いい、いい。人間の世界でがんばろう〜〜
 
 
 
今月末にもバッハの演奏会はあるので、
「Brand-New 慎子」として(毎回そうなんだけれど)人前に立つには、出来るところまででもつめてみるしかない。
 
じぶんの欠点が聞こえたら、後は直すだけ。聞こえへん、っていうのが問題やねん。
って、生徒さんには良く励まして言ってるんだけど、
道のりが、遠い。遠過ぎる。
全部やり直し。
 
しかし、これほど強烈にタイムラグが聞き取れる、というのは何かのチャンスであると思う。
 
(もう良くなってるのか、はたまた個性の顕れとしてのただの判断かは、私にはもう分かりませんけれど。)
 
 
こういう職業だ、というか。
諦めよう。
一生、この繰り返しなんでしょうね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
後記:
もういい、となにかを諦めてから、かなり調子が出ない。
不垢不浄 不増不減
人一人。痛くも痒くもないだろうけれど、
もっと通気性の良い人間を目指そう☆