さあ、とうとう逃げられないぞ、、っていうのがここのところの心境です。
バッハの録音日が迫ってきました。
普通のコンサートは、それはそれで毎度一回勝負の怖さがあるけれども、
録音の怖さはまた違う気がします。
ミスをしないか、とかいうことじゃなくて、
現時点での自分の世界の見方が、自分の大きさも弱さも、全て記録されてしまうということで。
たった数ヶ月前の録音を聴いても、
「じぶんってアホやなぁ。なに考えてたんやろ!」って腹立たしく思え、
過去を振り返る作業とは、この繰り返しでしかない、と経験上、重々分かっているのに、
それでも挑戦する愚かしさ。
でも、きっと人生のこの時期に、必要な巡り合わせなんだと思う。
これまでの自分の甘さに向かい合っています。
先週に終えた本番の作品のメロディが、未だに頭の中で流れることが続いています。
相当、本当に素晴らしい演奏だったと思う。
(ポール・メイエさんというクラリネットのスーパースターと、アンドレアス・シュタイアーさんというピアノの巨匠)
そして彼らに共通するのは、普段は本当に普通のひと。むちゃくちゃいい人だ、というところ。
(まあ、欠点が見えるほど、長時間一緒に過ごしたわけではないけれど、それにしても!!ってくらいに)
ああじゃなければ、あんな音楽は弾かれへんと思う、っていう先輩の言葉に深く納得です。
lakatosさんに会ったときもそう思ったけれど
本当に音楽の美しさ、輝きを、空間に流すだけ、っていうか
人間的にも、音楽も「流す」力強さに、その輝きに圧倒的な光を感じました。
まさにスター☆
ふふふ
技術や思考は、美を捉えるためだけに使うもの。
(彼らのその技術は、それだけで勝負してもふつうの人間を超えたものですが)
音楽への愛以外に使用しない。
メイエさんたちが、弾いてくれたシューマンのファンタジーシュトゥックは、信じられないほど美しかったです。舞台進行上の都合で、わたしのすぐ真横っていうか、耳元で弾いてくれたんだけれど、きっと一生忘れないだろうな。。
それも、特別なことは、なにもしないのに、圧倒的に美しいっていう。
素晴らしい音楽家は、天使だっていう最近のわたしの説。
天に使える、というか、天から使わされた人。
わたしは音楽家というよりは、「人間」にとても興味があるのだけれど
こんなスーパーな人に間近に会えるのは、音楽をしているから。
本当にすべてに感謝して、
自分もあんな人間の域に、すこしでも近付けるように。あちらを向いて進みたい。
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まきこ (水曜日, 30 12月 2015 00:26)
こんにちは。
バッハの録音ということですが、CDか何かがリリースされるのでしょうか?
慎子さんの演奏の音源なら是非入手したいですが・・・。
慎子 (水曜日, 30 12月 2015 11:06)
まきこさま
コメントありがとうございます。
CDを作る用に収録しました 。
が、まだ世に出すかどうかは未定なんです。
目指す音楽が今、どしどし変革している時期なんです。
またお知らせいたしますね (*´∀`*)
まきこ (水曜日, 30 12月 2015 22:45)
慎子さん、ご返信をありがとうございます。
世に出すかどうかは未定なんですね。
慎子さんの録音をいつか入手できることを願います。
これからも頑張って下さいね☆
慎子 (木曜日, 31 12月 2015 08:55)
まきこさま
応援、ありがとうございます☆
録音はコンサートとはベツモノ、と割り切らなきゃいけないのは分かってるんですが、、、わたし、欲深いから。
でも、きっといつかは完成するので、楽しみにしてて下さい。